自分にとって自分は最高の客であること

見知らぬ異性に声を掛けるために必要なものは、キスしたいという人間の持つ欲と自分という商品を売り込むための営業力である。営業力の中には、自分という人間をどう見せるか?というマーケティングも含まれる。ホスト風のイケメンが他の女の陰をちらつかせて、女の子を惹きつけようとすることも、チャラいサラリーマンがキリっとしたスーツを着てギャップを生み出そうということも、自分という商品をどう演出するかというマーケティングなのである。このマーケティングには市場調査というのも含まれていて、これを理解している人は、どこでどんなナンパをするのが効果的というのを考えてナンパしている。そしてこれを理解していない人は、女の子に声を掛ける前からもう試合に負けている。ナンパは見た目が大事なのに服装に気を使わない奴もそうだし、人気のない暗い道で声を変えるような奴もこれに当てはまる。

街中のナンパでは数十秒という短い時間で見知らぬ相手に自分を異性として売り込んでいかねばならない。ハッキリ言ってこれはとんでもない難易度である。反響営業の何倍も難しいし、自分そのものを売り込んでいかなければならないという点では、ブラック企業の飛び込み営業よりも先が見えない時もある。しかしそれでも我々は、ナンパする以上は、自分で選択したわけでもない自分を好きになり、自分のファンになってもらうために自らを売り込まねばならないのである。俺がイケメンで金持ちの公務員だったら、俺はもっとナンパがうまくなるかもしれない。しかし現実はそうじゃないし、どうにもならないこともある。では俺は自分という商品をどう売り込んでいるのか?俺は俺といれば「楽しいよ、新しい知見を得ることができるよ、非日常を味わえるよ、やったらバイバイのナンパ師とは過ごせないような時間を過ごせるよ」といったような気持ちでナンパしている。俺は街中でナンパしている他の人より絶対に俺と遊んだほうが楽しいと自信を持っているし、それは自信を持ってナンパしているナンパ師であれば誰もが同じ気持であると思う。そう思えなきゃ声を掛けることはできないだろう。

自分という商品に自信を持つ方法は、ルックスを高めたり肩書を魅力的なものにするという正攻法と、どんな状況であろうと、むしろこの状況経験してる俺って希少種じゃね?と考えて自信を持つ奇策もある。俺はブラック企業で働いていた時には、毎日の出来事をメモってナンパした女の子にユニークさを加えて話していた。だから自分って魅力0じゃん?と思う時でも、その魅力0を売りにすることは十分できる。ただだからといって、ホームレスの人が俺今ホームレスなんだよねと言っても、へぇ~大変だね~と言われるだけで、それでめっちゃ興味ある。好きとはもちろんならない。話の内容が重い時には、事後報告でなければ女の子は笑えない。女の子は今目の前にいる相手に安心感を感じることができなければ抱かれたいとは思ってくれない。ブラック企業でのブラックな出来事も、目の下にクマを作ってやつれた頬で話されても、病院行ってきたほうがいいんじゃない?としかならないだろう。そうじゃなくて、笑いながらたくましく話してこそ、女の子のほうでもそれヤバいね~wとなるのである。以上です。ナンパがうまくなりたいなら自分を好きになろう。

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