競合を決めるのは我々ではなく、女の子なのである。

ナンパテクニック

我々はナンパをしようという時、よく競合が多いから反応が悪いといったようなことを言う。

東京の渋谷、新宿、大阪の難波、梅田あたりは、日本の中でもナンパの反応が悪い場所として知られている。その理由の一つとして、スカウトやキャッチ、ナンパ師が多すぎるということが考えられる。多いことの何が問題かと言うと、想像してみればわかると思うんだけど、ただ1人静かに買い物したいと思っている時や、誰かと話したいと思っていない時に、見知らぬ奴に話しかけてこられたら、そりゃウザいと思うんだよねwそしてそれは大抵の場合、というか99%、白馬に乗った王子様であることはなく、まぁ白馬に乗った王子様は、それはそれで変人かもしれないけど。なんかよくわからない怪しい男たちなのである。もちろん俺も含まれるwその男はすごくかっこよくてタイプのこともあれば、ふざけんなと言いたくなるような男であることもある。そのうちの幾人かは、下心100%の男かもしれないし、また幾人かは、風俗店で働ていもらおうと企んでいるかもしれない。他にも、純粋に恋人を探している人もいるかもしれない。ただ一つ我々に言える共通点として、怪しいという一言に尽きる。マジで怪しい。俺だったらついていかない。

とにかく東京や大阪の街中には、女の子に安息の地などないのである。そしてそういう中で生きていくことで、必然的に、怪しい男への対処というのを覚えていく。その反応のひとつが、無視というわけである。こんなこと言うのもあれだけど、無視って最強の対処方法だと思う。俺はこの春、ナンパの多い場所で生活することになって、そしてそんな場所が恐いとか、嫌だとか思っている全ての人に言いたい。無視こそが最強だと。彼氏がいるんですとか急いでるんでとか、そんなもの役に立たない。情けを見せたら終わりなんだ!話したら終わりなんだ!

と敵に塩を送ったところで、

 

今回提唱するのは、第一声で競合を減らすという方法である。


競合はあなたが決めるのではなく、顧客が決めるもので、競合とは、顧客のアタマの中にある選択肢の束だからだ。

これは、「経営戦略立案シナリオ(佐藤義典)」かんき出版201ページの引用だが、ここからは非常に重要な知見を得ることができる。

 

つまり、我々は、同じ街で他にナンパをしている人のことを勝手に競合だと言ったりしているが、それは我々の定義に過ぎないのであって、本当の競合は、女の子自身が決めるものであるということである。

過去の経験から言うと、女の子は、何?ナンパ?スカウトかと思ったー。

というようなことを言うことがある。そしてスカウトでないとわかった瞬間に会話が成立したりするのだ。

他にも、化粧品とか売りつけられない?とか変な壺とか売りつけられない?とか、

我々にしてみれば、ナンパだったらいいのかよ?と疑問を感じる瞬間でもあるが、女の子の中には、個人差はあるが、ナンパだったりスカウトとだったり、変な壺を売りつけてきたり、アンケートの要請だったりする、いろんなすみませんがある中で、会話しても大丈夫かどうかの線引きをしているようなのだ。

しかし、

女の子が、ちょっとごはんくらいならいいかもと心の中で薄っすらと思いつつ街中を歩いていようとも、声を掛けてきた男が何者であるかを判断することはできない以上、そう簡単についていくわけにはいかない。

しかし、それなら聞いてみれば早いだろうと思うかもしれない。

Who are you?

あるいは見知らぬ人と口を利くのを禁止されているのなら、朝井リョウの「何者」の文庫版をバックの中から取り出すのもいいかもしれない。

 

とにかく何が言いたいのかというと、女の子は相手が何者かを知りたい、しかし、会話をするのは憚られるという、ジレンマを抱えているのである。

 

そんな問題を解決すべく、競合が多い場所で話を聞いてもらうために俺が編み出した声掛けの第一声が、

 

ナンパだったんですけど

というものである。

この一言によって、女の子の頭の中にある競合を、声を掛けてくる不特定多数の人々から、ナンパをしてくる人まで絞るのだ。

ナンパだったんですけどという言葉は、前置きのようなもので、実際に使う時はその後に、

ナンパだったんですけど、もう夕飯食べました?とか、

ナンパだったんですけど、歩くのめっちゃ速くないですか?というふうに使う。

 

これは一見すると意味不明である。あとナンパでは、ナンパだと思われないような自然な出会いのほうがうまくいくという考え方もあるが、完全にその逆を行くテクニックである。しかし、女の子が頻繁に声を掛けられているような場所では有効に働くことがあるのだ。