タネを明かしてしまうと人は興味を失ってしまう

ナンパテクニック

自分から、「俺はこういう人間なんだ」と言ってはいけないと加藤鷹が恋愛のアドバイスで言っていた。

マジシャンは皆、目の前の相手にとっては、見えていないタネにこそ最も価値があることを知っている。

だからマジシャンは目の前の相手がどれだけ懇願したって、彼らの秘密をうっかり漏らしたりはしない。

 

なぜならマジシャンは、観客は秘密のタネを知った途端に興味をなくして去っていくということを心得ているからである。

 

あなたにも経験がないだろうか?どう見ても超能力として思えない手品を見せられた時、そのタネをどうしても知りたいと思う。

そして、ついにそのタネを知ることができた時、「なんだ、こんな仕掛けだったのか?もっと手の込んだ仕掛けかと思っていた」と興味を失ってしまうといったようなことが。昨日読んだ本にもこんなことが書いてあった。

 

この法則の真実は、何よりも愛と誘惑のゲームにおいて顕著となる。情事がはじまったばかりのころは、恋人の存在に相手の想像力はかきたてられ、恋人のまわりに一種のオーラを見るようになる。しかし、恋人を知りすぎると、オーラはしだいに薄れていく。もはや想像力のはばたく余地がなくなったのだ。恋人はそこらにいるありふれた人間に成りさがり、存在が当たり前に思えてくる。【権力に翻弄されないための48の法則(上)】(ロバート・グリーン/ユースト・エルファーズ)パンローリンング(株)222ページ

これは意図的に姿を見せないようにすることで、重要人物であると演出するという法則であるが、これは手品のタネと同じで、相手の見えない部分を知ってしまうことで相手に興味をなくしてしまうというものである。

 

出会ったばかりの頃は、相手のことがわからないから大きくて特別な存在に思えるが、一緒にいればいるほどに大した人間ではないような気がしてきて、ぞんざいに扱い扱われるようになる。

長く一緒にいて相手のことを知れば知るほどに、どんな人間だって自分と同じただの人間に過ぎないのだと理解していくのだ。

長く付き合っていくつもりなら自己開示を続け信頼関係を築くことは大事なことだが、初々しい恋愛関係を保っておきたいなら、加藤鷹氏の言うように、自分のことをベラべラ話し過ぎて相手を腑に落としてはならない。

相手に興味を持たせておくためには、あの手品のタネはこういうことじゃないか?この人はモテそうだから他にも女がいるんじゃないか?と勝手にイメージされ続けることが大事なのである。

 

答えを教えてしまったら、相手は興味をなくしてしまう。興味を惹きつけ続けるには、影に隠れた部分を持ち続けていなければならないのだ。