クラブナンパでの逆にキスしない理論

薄暗い照明の下で抱き合い濃厚なキスを変わす男女。あなたはその当事者かもしれないし、壁に張り付いて羨ましそうに見物するオーディエンスかもしれない。

クラブは酒や大音量のアップテンポな音楽、非日常感も手伝って日々の生活で抑え込まれているエロスの部分が解き放たれる。それで人前で堂々とキスを始める奴らもいる。白昼堂々と街中で抱き合ってキスするのは恥ずかしいが、クラブではそれもない。私人に見られてると燃えてくるのといった性癖もありそうには見えない。彼らはただクラブでのあり方に従っているだけなのだ。男はみんな隙あらばキスしようとギラついているし、女の子の方でもまんざらでもない子もいる。ナンパ箱と呼ばれるようなナンパの多いクラブではこれがふつうの姿である。しかし考えてみれば、ナンパでのふつうはつまらないを意味する。キスを迫ったあなたとキスを迫った別の男がいたとして、女の子はあなたと別の男のどちらと共にクラブを出ようと思うだろうか?それか後日会うにしても。そりゃ顔がタイプのほうを選ぶだろう。そりゃ肩書がいいほうを選ぶだろう。そりゃ楽しかったほうを選ぶだろう。何が基準になるかは彼女にしかわからない。一つ言えるのはあなたがクラブでチャラく振舞えば、それはクラブにいる他の男みんなと同じ土俵に立つということである。これはチャラい箱でこそ効果を発揮する方法だが、

逆にキスしない理論

というものがある。

勘違いしないでほしいのが、これはクラブ慣れしていない人には使えない。キスできるのにしないということであってキスできないわけではないから。クラブナンパをしている男はみんなめちゃくちゃ手が早い傾向にある。クラブの空間に入った途端それが許されるとでも思っているのか、女の子が少しでも隙を見せればキスを迫ろうとする。クラブでは少しでも仲良くなれればキスするのはめちゃくちゃ簡単である。クラブに行けば行くほどこれを学ぶようになり手が早くなっていく。だけどこれは少し難しいところで、街中でのナンパはキスが難しい代わりにキスさえできればSEXまでいける可能性がめちゃくちゃ高くなるのに対して、クラブではそれが当てはまらない。どれだけキスしてもちょっとトイレ行ってくると言ったきり帰ってこないこともあるし、後日連絡しても音沙汰ないことがある。クラブでのキスはSEXをするという一応の目標に着くために必ずしも必要ではない。その代わりクラブナンパの障壁になるのは、クラブを出ることと後日再会することのほうである。これがクリアできたら勝ちだと考えていい。そう考えた時に逆にキスしない理論が有効に働く可能性がある。

 

俺がクラブで東大に通う女の子と出会った時のことだった。彼女はクラブで物をなくして探していた。まぁ俺はそんなこと気にせず今を楽しもうぜと彼女とその夜を楽しむこともできた。しかし俺はそうせず彼女のなくした物を彼女を他の男から守りながら探した。他の男がギラギラした目で女の子を物色するなか、俺はギラついた目でみんなの足元をくまなく探し回った。他の男たちが女の子の顔や胸を凝視するのに対して、俺はクラブの床を凝視していた。ある意味で俺は変態だった。しかしその結果彼女はいい人だねー。ありがとう。今度飲もうよと俺がオファーを出す必要もなくなるほどに彼女から誘いを投げかけてきた。同じケースはあまりないだろうけど、経験上はクラブでは誠実に振舞ったほうが後日アポに繋がりやすい。街中ではみんなよりチャラいのに、みんながチャラいクラブでは誠実になる、猫を被るという卑劣な手っす。

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